売るほどある
「私、年休と元気は売るほどあるんだよね」
Xさんの発言に、開いた口が塞がらない。
まだまだ続く。クリスマスだというのに。
「私が貰って嬉しいプレゼント? そりゃ現金が一番嬉しい」
「旦那年下なんだけどさ、老け顔だから36くらいに見えるんだよね。あと10年くらいしたらちょうど良くなる感じ」
(´Д`)
「私クリスマス遅番だから『よっしゃ! ケーキ買わなくて済む!』 と思って。旦那に『プレゼント何がいい?』って聞かれたけど、何もないんだよね。強いていうなら、現金かな。現金ほど貰って嬉しいものってないじゃん。だって、自分の好きなの買えるし」
基本的に買い物は一人か友達と行きたいらしい。
それはわからんことはないが、旦那さんの立場を考えると気の毒でならない。
まだまだ続く。
「年末年始は上げ膳据え膳だからね。旦那の実家でも『お義母さん、すいませーん』とか言ってだらだらしてるよ」
「私今年で今の役職は任期満了だけどさ、前の任期が残ってるから年休繰り越せるかきいたら、どうやら繰り越せるらしいんだよね」
え、まさか残るつもり?
「そしたら年休たまりにたまるなーと思ってさ。自分でいうのもなんだけど、私年休と元気は売るほどあるっていうね」
頭が痛くなってきた(-ω-;)
じゃあ売ってください。
ていうか、その図々しさで周りの人のエネルギー吸い取ってるんじゃないの? そりゃ無駄に元気にもなるわいな(-_- )
と、喉まで出かかった台詞。
「じゃあ休憩行ってきまーす」
やっと静かになった。
静寂が心地良い。
そんなクリスマス。